2018年1月、こどもたち3人を連れて、お父さんたちナシで、撮影兼慰安旅行に行ったんですね。

行程は2泊3日。
こどもは4歳、3歳、1歳。
お母さんは42歳、36歳でそれぞれにクタクタヨレヨレ。

ロケ地は、熊本県葦北市御立岬の貸しコテージ「マリンハウス」です。
見よ、この絶景。



我が家はこのマリンハウスを、別荘のように頻繁に利用しておりまして、お正月もお盆もじいさんばあさんたちが関東や東北から尋ねて参った際も、とりあえずこちらにお邪魔します。
ムスコも「うみのおうち」と自分の持ち物であるかのように呼び、足繁く通っておるのです。

ちょっと荒いがきれいな八代海のむこうには、天草の島々。

コテージはたくさんあってロケーションもさまざま。
手すりのスキマから落ちてしまいそうなちいさな子供がいなければ、岬から海に突き出した複雑な階段を下りた先にある、とても眺めのいいコテージなどもあり、なんだかタイの島々を思い出してしまいます。

ちいさな町なのでスーパーもコンビニもないし、便利ではないのですけど、出発前にモリモリ食料を買い込んで備えるのもたのしい。

コテージ内には台所と簡単な調理設備やカトラリーが揃っているので、外食続きでこどもらが野菜不足になることもない。

もちろん冷暖房完備。

部屋は2間あるので、寝た者を隔離しておくことができ、寝てない子らの大騒ぎによって無駄に起こされることもない。

すぐ近くに温泉施設があるけど、大きめのお風呂がコテージ内にあるので、もう疲れてしまったら(親が)、びっくらたまご投入で全こども一気にスムーズにお風呂に入れることができる。

散歩道が豊富で、みたこともないような大きなマツボックリが落ちてたり、不思議な木の実がぶら下がっていたり。

なかなか疲れないお子様には、すぐ近くにあるスーパースライダーやゴーカートをあてがう。釣りもできるよ!

車で20分も走れば、コンビニ、スーパー、遊具いっぱいの海のスポーツ公園あり。

とにかく繁忙期以外は誰もいない。
つまり大騒ぎしても苦情を言ってくる人間がいない。

そして、大人一人3500円。
こどもは無料。

とこのように、「でも、こども小さいからな…」と旅行をあきらめていたお母さんがたにも安心な事情がもりだくさんなのです!!

着いてしまえば、外に出ないで大きな窓から夕日を見たり、ひたすらテレビとかネットとか本とか見て引きこもるのも楽しいです!
そうすることが可能な程度の設備を備えております!!

(映画好きの方や、DVDを垂れ流してこどもたちを丸め込みたい場合などは、DVDデッキを持ってってテレビに繋ぐと吉!
今回は「おかあさんといっしょ・カオカオカ〜オ」「烈車戦隊トッキュウジャー」「アーロと少年」をレンタルして持参。
もしかして夜、キッズ全員一気に寝てくれるかも!?という淡い期待と共に、「チョコレートドーナツ」も借りたけど、もちろんそんなタイミングはなかったよ…ふふふ…)

下の写真は、マリンハウスからスライダーに乗って下りたところにあるビーチ。
冬は死ぬほど風が寒い。
だがそこがいい。





遠浅なので、満潮でなければこどもも安心な夏の浜辺。




***

そして…



ちいさい者たちに、ジャマされながら…



なんとか撮影をしまして…



けっきょく途中で大人が「もう、お仕事、あとで…」となって
そしてもう永遠にやらない。
いつもの王道パターンとなっております。

***

思えばお洋服着てモデルをやってくれているヒゲとは、もう10年ほども撮影旅を繰り返しているのですけど、お互い同じような時期に九州へ移住&出産。

夏でも冬でもテント泊で、毛布にくるまって焚き火をし、梅酒を飲んでのんべんだらりと過ごしていたというのに、こんな、こんな、ママ友じみた関係になるとは…

あのころのルーズさ、楽天的な脳、カムバック!!とたまに思ってしまうこともありますが、そのへんはまた、ザ・人生でございます。

もう毎日気が急いて気が急いて、「はい育児ノイローゼ〜 はいはいもう産後鬱産後鬱〜〜」とブツブツつぶやいてなんとか凌ぐ毎日だが、「神様、タイとかインドとかカンボジア行きたいなどなどギャーギャー言わないから、このちいさいかわいいものを、ぜったいに取り上げないでくれ!」ともお祈りして毎日暮らしております。

(欧米人を中心に、出産・育児しながら何年も旅を続けている旅行者にはさんざん会ったし、20代のころは「自分もそうなるだろう」と思っていたのだけど、私違った。
いいな〜と思うことは今でも時々あるけれども、視点も、よいと思うことも、全然ちがうものになりました。
不思議だね。)

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そして隣町の公園で30回くらいすべりだいに付き合い、



また強風の中、海を棒で叩き、



そしてヒーヒー言いながら、「お父さん1人でもいればもっとラクだね!(いないとラクな部分もあるけど)」とも言いながら、無事おうちに帰ってきましたとさ。

***

ちなみに、今までの子連れ旅でかなりよかった宿がもうひとつありまして、徳島にあるアレックス・カーさんのリノベーション古民家です。

私たちは「浮生」と「雨読」に泊まったことがあります。
(海外の若者旅行者に人気みたいで、そこしか空いてなかった。
受付でも、日本人は自分たちだけでした。)









その昔平家の落ち武者が、逃げて逃げて「ここまで来ればさすがにもう追ってこないでしょう」となって定住したという話も納得の、山と渓谷の、絶景。

ああ、もう現世に帰りたくない!
せめて死んだあとに行くとこが、こんなかんじでありますように!
とお祈りしてしまうレベル。

北インドのマナリとかラダックとか、チベットとかの高所がかもし出すあの感じ、清くて尊いかんじのアレ。
アレを感じられます。

アレックスさんさ、ほんとうにありがとうね。
よその国の人だからいろいろと困難もあっただろうに、こんなふうにしてくれて。

景色・外観とか建築自体ももちろんウットリなんですけれど、シンプルで気の利いたインテリアや食器類、使いやすくていちいちかわいく、「帰ったらウチも良くするぞう!」とやる気を出させてくれます。

ただ、大人一人8000〜12000円する(建物/人数による)ので、「食事も付いてないのにこんなに出すのはイヤだ」と感じられる方もあるかもしれません。

だけどカネには代えがたいよ、あのかんじは。

食事は地元の道の駅とかスーパーで地元食材を買い、台所で自炊すれば安く上げられるわけですし。
私らは、車で1時間くらい?の高知の日曜市に食材を買いに行きましたけど、そちらもものすごく楽しかったですよ。

(四国は地図で見て予想してたより小さいので、県をまたいだ計画も立てやすいなと思いました。
小さな国のよいところ。)

高知の日曜市はなんでもあるかんじ。アジア。↓



あと、絶景過ぎるので足元に気をつけたい。
2歳がいたので、何度も「今この庭の前のガケから転げたら、麓までまっさかさまですね」と震えた。

アレックスカーさんの手がけた施設は日本中にいくつかあるので、ぜひそれ目的でいろいろ巡ってみたいと思っています。

***

まあそんな風に、「ああ〜〜〜!!(気持ちいい)」みたくなれる国内施設をいろいろと探す人生は続いてゆくのです。

全国のコブ付き旅行好きのみなさま、そしてさまざまな事情によりなかなか海外旅行も難しくなったなーとせつなく思っているみなさま、お互いライフハックをがんばろうではないですか。

きっと、知らないことまだまだたくさんある。


〜おしまい〜


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